
自閉症や情緒障害、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害のある生徒は、通常の学級とは別に「特別支援学級」に所属されることが多いです。
これは、該当する生徒とその保護者との意見・考えを尊重したうえで、最終的には各市町村の教育委員会が編入する学校や学級を決定する仕組みとなっているのです。
特別支援学級に所属する生徒は、通常学級の生徒とは別で組まれたカリキュラムの教科を受けることになっています。
中学生、高校生、将来的には大学生や社会人になるうえで身につけなければならない基本的な知識及び技能を習得できるように勉強していく必要があります。
各教科の先生は、担当する各生徒の発達障害について理解と配慮を講じたうえで授業をしていかなければなりません。
その他にも、学校行事に参加することで集団生活を送るうえで必要なルールやマナーなどを教えることも大事になっていきます。
昨今では特別支援学級に所属する生徒が通常の学級の生徒隊と一緒に各教科の授業を受けることのできる「インクルーシブ教育」の取り組みを推進していく風潮にあります。
これは特別支援学級に所属している生徒にも公平に教育の機会を与える場を設けられる点だけでなく、通常学級に所属している生徒たちにとっても道徳的な面や社会性における観点からみた成長を図る目的があるようです。
また、特別支援学級に所属する生徒は普段通っている学校とは別の学校で通常の授業を受けることもできます。
こうした発達障害のある生徒に対して多種多様な学習機会があることを多くに方々に知ってもらいたいですね。